SUI-01の今後について

SUI-01は部品の生産終了により、現在は新規に生産できません。後継として、以下の構想を進めています。

いずれも構想のみ進行中です。詳細が決まりましたら、このページでお知らせします。

SUI-01とは

ハードウェアはARM CPUに計測用のAD、制御用のDAを搭載した汎用制御ボードです。数十μ秒の等間隔でセンサー等の信号をAD変換し、必要な演算処理を行い、DAにて制御電圧を出力する装置です。

最大のメリットは、高速・高機能でありながら安価な制御装置を構成できることです。

SUI-01の処理速度

パソコンで制御装置からデータを吸い上げて計算し、制御装置に新しいデータを送るというフェーズを無くすことで、リアルタイム性を強化した制御を可能にしています。

SUI-01の処理フロー

SUI-01の計測と制御

数十μ秒での高速サンプリングによる計測と制御がベースです。計測されたデータの処理のため、以下の基本処理ルーチンが準備されています。

  1. フィルタ:IIR、FIRフィルタによるローパス・バンドパス・ハイパス等の処理
  2. PID制御:基本的なPID処理ルーチン(D制御は完全微分・不完全微分をサポート)
  3. 信号発生:指数関数を使った基本波形、重畳波形、任意波形
  4. 定常波試験における各種演算(P-Pサーチ、基本波計算、RMS計算、位相計算)
  5. 6座標変換
  6. タイミング信号:サンプリング時間や状態に合わせたタイミング信号の出力
  7. I/O処理:高速な計測と状態監視による異常停止等の出力処理
  8. 上位パソコンとの連携:制御指示、状態監視、測定データ、制御データの受け渡し

非常に硬いものをショックレスに制御する。特性が変化していくものを安定して制御する。高速サンプリングした計測データをファームウェアで演算処理し、即座に制御データを修正できるため、これまでにないスピードで制御ができます。

SUI-01ボード+ファームウェアで出来ること

「シーケンサーと汎用AD/DA+パソコン」では目的を達成できず、専用ハードウェアの開発が必要だったケースでも、SUI-01制御ボードを使うことで「パソコン+SUI-01+ファームウェア」の形で対応可能になります。つまり、ハードウェアの設計開発フェーズが不要になります。

具体的な活用例

振動試験・動ばね試験など、計測したデータをその場でFFT解析し、制御へ反映させることができます。

開発の経緯

過去に頂いたご依頼の中には、市販の汎用AD/DAでは対応できない案件が幾つかありました。その都度、専用のハードウェア・ファームウェアから開発してきましたが、多大なコストがかかり、コストの都合で断念せざるを得ない案件もありました。

そこで汎用制御ボードの開発を決意し、構想と開発の末に誕生したのがSUI-01です。これまで難しかった「複雑な制御を特に高速に行う」ことが可能になった上に、開発にかかる全体的なコストの削減も実現しました。

長周期地震再現装置(試作デモ機)

転倒試験・評価のための長周期地震再現装置の試作デモ機です。実際の評価には可動部が左右2m、上下1mほど必要とされます。気象庁が公開している加速度データを用いて、長周期地震階級に基づく振動を再現します。